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都市ガスと比較してみると発熱量が約2倍
プロパンガスとは何かというと、可燃性のガスであり、日々の生活を支えてくれる大切なエネルギー源の1つです。
主に一般家庭のガスコンロやカセットコンロ、給湯器等の燃料として使われています。
もちろん他にもタクシーやトラック、貨物車等の燃料としても使用される事が多いです。
そして火力発電所のバックアップ燃料としても蓄えられています。
では具体的にどのようなメリットがあるのかというと、色々あります。
まず都市ガスと比較してみると発熱量が約2倍あるという点です。
また人体や環境にやさしいというのも大きなメリットです。
主成分であるプロパンやブタンは体に害がありませんし、業者もボンベに不純物が含まれていないかを厳重にチェックしているので、有害物質もほとんど含まれていません。
その為燃焼した後も、二酸化炭素が少し出て、後は水になるだけなので有毒な物質が発生する事もなく、人体だけでなく環境にも優しいエネルギーという事が可能です。
しかしガスが不完全燃焼してしまった時は、一酸化炭素が発生する恐れもあるので、きちんとした器具を使って、使用後は換気をするということも重要です。
ガスボンベと使用する為の設備があればどこでも使用可能
他にもどこでも使用する事が出来るというのもメリットとして挙げられます。
基本的にガスボンベと、使用する為の設備があればどこでも使用可能です。
都市ガスはいちいち使用する家にガス管を通す必要があるので、田舎の方では使用する事が難しい地域もありますが、ガスボンベを使えばそんな心配はありません。その為地方ではよく使われています。
それから安心で安全というのも大きなメリットです。
一般的に危険で急に爆発しそうというような変なイメージがありますが、実際はそんな事はありません。
ガスを供給している会社は事故防止の為に、安全性を高めたシステムを導入しているので、安心して使う事が出来ます。
実際に死亡事故が発生する確率も非常に少ないというデータが出ています。
災害発生時の復旧が早い
あと災害発生時の復旧が早いというのもメリットです。
自然災害が起きた時に、ライフラインの復旧は非常に大切です。
特に電気や水道、ガス等は1日でも早く復旧してくれないと困ります。
都市ガスの場合、地中にある大量のガス管を確認しなければなりません。
その為、復旧にはかなりの時間がかかりますが、プロパンガスの場合、ガスボンベを設置して、少し点検するだけですぐに使えるので非常に緊急時には重宝します。
設置時の初期費用が都市ガスに比べて安い
まだまだメリットはあります。
それは設置時の初期費用が都市ガスに比べて安いという点です。
都市ガスの場合、工事費用が大体10万円前後かかってしまいますが、プロパンガスの場合は、基本的に初期費用はガス会社が全て負担してくれるのでほとんど初期費用はかかりません。
ただガス会社が全額負担しているという訳ではなく、月々のガス料金の支払いに少しずつ上乗せしているという事は知っておきましょう。
それでも最初に大10万円単位の大金を用意しなくて良いというのは助かります。
毎月の料金が都市ガスに比べて高い
一方デメリットもいくつかあります。
まず料金が都市ガスに比べて高いという点です。
初期費用はほとんどかかりませんが、その後毎月のガス料金が都市ガスと比べて1.5倍から2倍ほどかかります。
何故ならまず人件費がかかるからです。
都市ガスはガスの供給元を点検すればよいので、それ程手間はかかりませんが、プロパンガスの場合は、契約している各家庭へ行き、ガスボンベを配送したり、使用済みのボンベを交換したりしなければなりません。
さらに点検、調査もする必要があり、これらの作業を行うには沢山の人件費がかかるので、自然と料金は高くなります。
また初期費用が、毎月の料金に上乗せされている為に、どうしても都市ガスと比べても高くなってしまいます。
業者がどんどん値段を上げる場合がある
他にも、都市ガスは国が料金を審査して認めた価格でなければ販売する事が出来ないのに対して、プロパンガスは、政府や各地方自治体が料金設定に介入する事はありません。
その為、各ガス会社が自由に料金を決める事が可能なので、契約時はガス器具を無料で提供してくれますが、数年後に急に料金設定が変わり、高い料金を支払う羽目になるということにもなりかねないので注意しましょう。
参考になるサイト：高いLPガス会社の見直し・価格変更なら｜プロパンガス料金.com
それからガス会社が高い料金を請求しても、消費者からあまり不満が出ない為、業者がどんどん値段を上げる場合があるという点もデメリットです。
何故消費者から料金に対する苦情が出ないのかというと、利用者のほとんどが都市ガスと同じ公共料金だと勘違いしているからです。
このようにプロパンガスにはそれぞれメリットとデメリットがありますので、それらをしっかりと見極めた上でガス会社と契約しないと、後々失敗する事になります。